アイリス属の植物は世界に約270種もあり、いくつかのグループに分けられていますが、日本でよく目にするものは上のアヤメやハナショウブなどのグループとダッチ・アイリスなどの球根を持つグループ、それにもうひとつ、より立体的な大型の花で、ほとんどあらゆる花色の園芸品種があり、ショウガのような根茎を持ったジャーマン・アイリスのグループでしょう。
アヤメのグループは、もちろんすべてではありませんが、日本の気候でわりあいよく育ちます。土質もあまり選びませんが、種類によって乾湿の好みが違いますから、それに応じた環境を選ぶことは必要です。
植えっぱなしだとだんだん株の勢力が衰えてくるものが多いので、3年に一度ぐらい株分けをして植え直してやるといい状態を保てます。
多くの種類は花が終わった直後か秋の初めごろが植え替えの適期なので、気に入った花を選んで株分けをしてもらえるのが好都合なところです。
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【写真解説】イリス・レチキュラタ(Iris reticulata): 小型の球根性の種類で、青色や紫色の園芸品種がいくつかあり、暖地では早いものは2月中から高さ10cmぐらいで咲き出します。葉は花が終わったあと長く伸びます。
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