第47回 自然の中の「図と地」 |
2月のコラムを送った翌月の14日は、私が住んでいる所では朝から雪景色となりました。 写真@は12月のコラムで紹介した、昨秋改修したばかりの庭です。
5月上旬のナンジャモンジャが咲く庭も素晴らしいですが、庭の骨格がくっきり浮き出る雪の風景も大好きです。
14日は10時ころから少しずつ空が明るくなってきたので、雪をかぶった森の中の木々がとても輝いていて、気持ちがウキウキしてきます。 数年前ですと、感動した風景はよく写真に撮っていましたが、最近はよく見て五感で自然の素晴らしさを感じる事を第一に考えています。 私のデザインの拠り所でもある 写真Bは社宅の敷地の中で見つけたヤブツバキです。栃木県あたりだと、小中学校の卒業式を迎える3月15日前後あたりが、一斉に咲きだし、地面から感じられる若草色のほのかな暖か味と相まって、「ツバキの花って美しいな」と感じられます。しかし、雪をかぶったカメリアもなんとも東洋的でいいですね。 まったく関係ない話ですが、バンクーバーオリンピックのフィギアスケートをテレビで見ていて、銀盤の上に舞う真央ちゃんとかキム・ヨナさんを見ていると、アイススケートという西洋のスポーツ様式の中に、東洋の女性の美しさやしなやかさが表現されていて、本当に第一級の表現であると感じます。何か絵画で言うと東山魁夷の世界ですね。 さて、今回一番感じた事は、ベース(地)の大切さと図柄(図)のシンプルさが本当に大切であるという事です。ずっと私のコラムを読んでいる人はお気付きかと思います。 最後にヤブツバキの防風垣に混じって咲く白梅の写真をお送りします。皆さんがそれぞれに感じてください。写真C そして、3月下旬の頃の同じショットの写真を次回お届けします。 いよいよガーデニングのオープン戦突入ですね。 |