第56回 箱庭コンテナにトライ |
||
今年の夏は猛暑であったため、秋の紅葉はさほど美しくないのではと予想されていました。しかし、私が目にする関東地方の平野部では、なかなか趣きのある風景が見られました。市街地の街路樹や公園の風景を見てみますとアメリカフウやトウカエデ、イチョウなどの紅葉がとてもきれいです。 左の写真は地元の公園の駐車場脇の様子です。 それから、11月末の段階まであまり霜が降りていないせいか、庭先のサザンカの花がとてもきれいです。 夜中に霜があたるとサザンカの花が茶色にやけてしまって汚くなってしまいます。サザンカは漢字で書くと山茶花と書きますね。 右のオチャの木の花とサザンカの花を見比べてください。同じツバキ科の植物で、よく似ています。私はお茶の木の花が凛としていて大好きです。 さて、下の写真は高速道路会社からの依頼で作成した箱庭型のコンテナです。
紅葉した山肌を表現するために、コナラやハゼノキ、ケヤキ、マユミなどの木本類に加えて、ランタナやモミジバゼラニウム、ハナツルソバなどの草本系の園芸植物を用いています。 制作の意図としては、同じ様なテイストですが、右の写真は数年前に修善寺温泉の半屋外ギャラリーで展示した「里山」表現した箱庭型のコンテナです。 また、ディフォルメして縮小した空間にメリハリをつける手法として、赤い実の植物は大変重要です。 今回は、季節が移り変わっていく様子を見ながら新しいタイプの箱庭コンテナに挑戦してみました。 |
||