世界らん展日本大賞2013
2月16日より東京ドームで行なわれていた世界らん展に行ってきました。見に行ってきたというよりは、十数年ぶりにらんの展示デザインのお手伝いをさせて戴きました。
庭づくりの仕事をしていると、らんの展示は強烈に目に映りますね。
今回のテーマは「都会の真ん中の楽園」でした。個人的な印象ですが、国内のらん展の飾り方は、らんの数(個体)を使い過ぎるのではないかと思います。
以前、らんを生産・観光展示する会社に勤めていたことがあるのですが、わたしの目からは20年間あまり展示手法が変わっていないように感じました。
その中でひときわ眼を引いたコーナーが、フラワーデザイナーの岩井淳さんのデザインです。
最初の写真はカトレア属を使った朝のシーンです。楽園の朝の感じがとてもよく表現されていると思います。
下の2枚はパフィオペディラムの展示です。地生らんとしてのパフィオをインテリアグリーンとして表情豊かに使い込んでいると思います。特に緑系のパフィオは、ステムをあえて斜めに植えている点は、デザイン的にとっても目新しく感じました。
パフィオペディラム |
パフィオペディラム2 |
これは、ガーデニングのケイ山田さんのグループの作品です。
シンビジウム アイスカスケードとマスデバリアの組み合わせが面白いですね。写真で撮ってしまうとアイテムのごちゃごちゃ感が気になりますが、現場で見るととても自由な発想で面白いと感じまし
た。
最後の写真は、私が手伝った主催者展示オーキッドストリート内の熱帯楽園とグリーンを表現した額縁の中に、レリアカトレアとインテルメディアの大株の見える風景です。私としては納得とまでは行かなかったデザインですが・・・
植物のデザインは背景のとりかたに大きく左右されると改めて感じました。