ガーデニングABCのコラムニストである徳原先生が、先月作業中に怪我をされました。
もう少しの療養が必要ですので、ブルームフィールドのYoshinoがコラムを担当させていただきます。
怪我の状態もリハビリに入ったご様子で、一日も早いご回復をお祈りしています。
クリスマスローズの花?
クリスマスローズには沢山の品種があり、人気の高い植物です。一鉢は育ててみたいですよね。
ところで、私たちが「花びら」と思っていた花形のもの・・・実は「ガク」だったと、知っていましたか?
めしべがあって、おしべがあって、やっぱり花びらでしょ!?
よーく見ると、なるほどおしべとガクの間に何やら花びららしきものが。
これが、クリスマスローズの花!正確には「退化した花びら」なのだそうです。
本当?
先ほどの写真のおしべが展開して、「おしべ」らしくなってきました。
中に見えてきたのは「種」です。
順番からすると、
真ん中に「めしべ」、次に「おしべ」次に「花びら」次に「ガク」。
確かに!
これがクリスマスローズの「退化した花びら」なのですね。
右の写真の右側は、小さな種の元が出来たもの、先ほど退化した「花びら」が、少ししおれてきていますね。
左の花は、すっかり「種」ができたもの、種の周りに枯れた花びらが残っているのが分かりますね。
次の開花の時期には、少し早くから観察してみてくださいね。
種を採ってみましょう!
クリスマスローズの色が落ちてきたら、観賞目的の場合は花後に株の元から切り取ります。
種を採る場合には、種が成熟する5〜6月頃に種を採ります。直ぐに蒔くこともできますし、乾燥させないようにして10月頃に蒔くことも出来ます。
花芽をつけるまでには長い時間掛かるかもしれませんが、育てる楽しみも味わってみたいものですね。
クリスマスローズの株分け
長い間色を楽しませてくれたクリスマスローズですが、3〜4年育てていると株の周囲からしか発芽しなくなります。このような株は花芽も少なくなるので、株分けをしましょう。
株分けの時期は一般的には9月〜11月頃が適期です。冬の訪れが早い地域では、株分け後の生育期が長い春に行なうことをお勧めします。
■クリスマスローズの生長サイクルと株分け時期
クリスマスローズの株分け方法
- 株を3〜4芽ずつの株に分けます。
- 株分け後は用土を落として、新しい用土に植え替えます。
- 1〜2週間は風をさけて、灌水はひかえめにします。
- 庭に植える場合は、しっかり根が用土となじむように植えつけます。
- 肥料は新しい根が発生してくる数ヵ月後に少なめに与えるようにします。